観葉植物の病害虫による被害は数多く見られ、葉や茎だけでなく、株にまで害を及ぼすことがありますので、早めに対処する必要があります。また、それらの病害虫を未然に防ぐために、飼育する環境を適切にすることが大切です。
- 高温の時期になるとよく発生する病気で、葉の表面に円形や楕円形の病班ができるのが特徴です。その病班には黒色をした粒子が見られ、そこから葉が枯れていきます。
- 葉の表面に白いカビがたくさん現れ、それが原因で光合成の働きを阻害し、生育の妨げとなってしまいます。主に風通しの悪いところで多く発生し、うどんこ病の胞子は風に飛ばされやすいため、周りに伝染しやすいので、見つけたらすぐに摘み取るようにしましょう。
- ほとんどの観葉植物に発生する病気で、葉の表面に斑点が現れ、ひどいときには穴が空いて枯れてしまうこともあります。
- 主に乾燥する時期に多く発生し、葉や茎を食害したり、汁液を吸ったりして生育の妨げの大きな原因となります。
- ハダニの大きさは0.5mmほどしかなく、そのほとんどが葉の裏にクモの巣のような糸をはりめぐらせるため、早めに駆除しないと長い間被害を受けることになります。
- 葉や茎に大量に発生し、観葉植物の汁液を吸うため、生育不良の原因となります。
- 基本的に新芽や花などの柔らかい部分に集中する傾向があり、見つけたときは薬剤を使ってまとめて駆除する必要があります。
- 春から秋にかけて多く発生しますが、冬でも室温が高い部屋の中などで発生しますので、一年を通して注意が必要です。
- 殻に覆われたものや白い綿に覆われたものなど、たくさんの種類が存在し、排泄物がベタベタするため、葉に付着したまま放置していると変色したり、生育不良に陥ってしまいますので、カイガラムシの駆除と同時に排泄物の除去も行いましょう。